乳児期(赤ちゃん)のアトピーの症状
乳児(赤ちゃん)のアトピーの症状をご存じですか?
生後1〜3か月の赤ちゃんの頃の乳児期から、顔や頭部を中心に赤い湿疹が出てかゆがることがありますね。
このような症状が出ると、かきむしってひっかき傷ができたり、お母さんが抱っこした時に衣服などでこすれて、ジクジクしたかさぶたが出来たりすることもあるでしょう。
そして、湿疹は、徐々に胸元から上半身、手首や腕、足首等にも広がってくる場合があります。
また、頭皮に赤い湿疹が出来ることもあり、フケがこびりついたようになります。
赤ちゃんの頃の乳児期は、食べ物の汚れやよだれなどで、口の周りや胸元当たりの湿疹が悪化することも少なくありません。
ですが、生後1か月くらいの乳幼児期には、頭、眉、鼻などに出来る黄色いかさぶたを伴った赤い湿疹は、乳児脂漏性湿疹と言われており、痒みはなく、直ぐに治る場合があります。
とは言え、素人判断はせず皮膚科で一度診てもらった方が良いでしょう。
その他にも、背中や足などの皮膚が乾燥してカサカサしてきたり、耳の付け根がきれたりすることも乳児(赤ちゃん)のアトピー性皮膚炎の症状では見られます。
いずれにしても、アトピー性皮膚炎は季節によっても症状が悪化したり、軽くなったりすることも特徴の一つです。
通常は、夏と冬のどちらかに症状が重くなる2種類のタイプがあります。
夏に悪化するのは、比較的に成人に多くみられ、汗やダニなどが症状が酷くなる原因になっています。
一方、冬に悪化するタイプは、幼児から小児に多く、皮膚の脂肪が減少し皮膚が乾燥し耳のつけ根が切れることもあります。
なお、アトピー性皮膚は治りにくいと言われていますが、3割が小学校に入学前に治り、10歳くらいまでに半数が治るとも言われています。しかし、最近は成人になっても治らないケースが増えているので、生まれつきなどの要因が考えられる人は尚更、早期に正しい効果的な対策を赤ちゃんの幼児期から行っておいた方が良いでしょう。